チョ・ヨジョンが主演を務める韓国ドラマ「ハイクラス～偽りの楽園～」全22話を、ＢＳ松竹東急(全国無料放送・BS260ch)にて3月5日(火)より毎週月～金曜の朝10時～11時で放送する。本作は、突然の不慮の事故で夫を亡くし、愛する息子と共に済州島にやってきた元弁護士のシングルマザー・ヨウル(チョ・ヨジョン)が、そこで出会ったセレブ女性たちと愛憎劇を繰り広げる心理サスペンスドラマだ。本記事では、「ハイクラス～偽りの楽園～」のあらすじや見どころを紹介していく。

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■「パラサイト 半地下の家族」のチョ・ヨジョンが主人公・ヨウル役を熱演

韓国で2021年に放送開始した本作は、「愛の不時着」「トッケビ～君がくれた愛しい日々～」「ボイス」など、ラブコメからサスペンスまで幅広い作品を世に送り出してきたスタジオドラゴンが制作を担当。主人公のソン・ヨウル役を演じる、映画「パラサイト 半地下の家族」のチョ・ヨジョンに加え、「リセット～運命をさかのぼる1年～」のキム・ジス、「ミッシング～彼らがいた～」のハジュンなどの実力派俳優が出演したことでも話題となった。

また、韓国のガールズグループ・AFTERSCHOOLの元メンバーであるカウンが、HSC国際学校の教師レイチェル・チョ役で出演。以前行われたインタビューでは「先輩方との撮影は初めてだったので緊張した」と語っており、子供たちと話す時に本物の先生のように見えるよう、子供と過ごす際の態度にも気をつけていたと明かしている。そんなカウンの見事な先生ぶりにも注目だ。

そして、カウンと同じHSC国際学校で体育教師として勤務するデニー・オ役を演じたハジュンは、作中でサーフィンやアイスホッケーの腕前を披露。時間が空くたびに自主練を行い、徐々に楽しさを感じるようになったそうで、「今後も趣味として続けていきたい」と語っていた。またハジュン演じるデニー・オといえば、ドラマ中盤で“本当の正体”が明らかになり、物語を予想外の展開に導く役柄でもある。どのようにストーリーを動かしていくのか、彼の目線で追っていくのも面白いかもしれない。

さらに、本作がデビュー作となるイ・チェミンにも注目だ。セレブが通うグローバルスクールの世論を牛耳るナム・ジソン(キム・ジス)の秘書、アン・スンジョ役を演じるチェミン。忠誠心があり、命懸けで主人に尽くす彼の姿も注目ポイントとなっている。

■不慮の事故で夫を亡くし容疑者として疑われることになったヨウル

物語は、結婚記念日の夜に不慮の事故で弁護士ソン・ヨウル(チョ・ヨジョン)の夫アン・ジヨン(キム・ナムヒ)が亡くなることで幕を開ける。容疑者として疑われ、平穏な生活を失ったヨウル。そこへ済州島にある国際学校への入学案内が届き、息子・イチャン(チャン・ソンユル)とともに済州島へと移り住み新生活を始めることに。しかしセレブたちが集う名門校には様々な思惑が渦巻いていた――。

“自分の息子・シウ(ソ・ユンヒョク)が補欠合格だったのはイチャンのせいだ”と気付いたドヨン(コン・ヒョンジュ)。さらにはジソン(キム・ジス)にヨウルの夫の事故について吹き込んだ保護者がいたことから、あっという間にヨウルは周囲から冷たい目で見られるようになっていく…。サポート役の“バディママ”であるナユン(パク・セジン)は友好的に接してくれるが、保護者たちの雰囲気は子供たちにも伝播し、シウを筆頭に子供たちはイチャンにつらく当たるようになる。

そんなある日、ヨウルがナユンと娘のジェイン(パク・ソイ)を自宅に招くと、ナユンは家族写真を見て挙動不審になる。さらに、ジヨンが社外取締役をしていた会社のモデルがドヨンだったことが発覚。そこでヨウルは、買春で逮捕されたドヨンの夫・サンゴン(チェ・ソンジュン)の弁護を引き受ける代わりに、夫との関係について話すよう迫る。するとドヨンから思わぬ人物との繋がりを聞かされ、ジヨンの不審な動きが次々と明らかになっていく。

一方ジソンは、「学院の品位を損なった者は退学にできる」という校則を持ち出し、ナユンに指示してヨウルたち親子を追い出すための署名を集め始める。しかしヨウルはジソンの息子・ジュンモ(チェ・ボグン)が家政婦のエスン(ソ・ジョンヨン)をひき逃げしたことを知り、その件を持ち出してPTAの法律諮問委員となる。そこでナユンが署名を集めていたことを知り、ヨウルは少しずつナユンに対して不安を抱き始める。

一方、ク刑事(クォン・ヒョク)は、夫の殺人容疑に問われているヨウルについて調べを続けていたが、彼女を取り巻くセレブたちの不穏な動きを知ったことで、ジソンやその周辺人物についても調査をし始めるのだった――。

本作では、母として、弁護士として、そして1人の女性として、強くまっすぐ問題へと立ち向かっていくヨウルのタフな生き方が見どころの一つとなっている。複雑に絡み合う人間関係に翻弄されながらも、しっかりと前を見据え、真実を見極めようとするヨウルの強さと潔さ、そしてそんな彼女を見事に演じるチョ・ヨジョンの演技力は圧巻だ。

ＢＳ松竹東急(全国無料放送・BS260ch)では、12月20日(水)より韓国ドラマ「トッケビ～君がくれた愛しい日々～」(毎週月～金、朝10:00-11:00)の放送をスタート。不滅の命を生きる“トッケビ”と、唯一その命を終わらせる力をもつ“トッケビの花嫁”が繰り広げるファンタジー・ラブロマンスで、2016年の放送当時、韓国で爆発的な人気を記録した。

■不滅の命を生きる“トッケビ”と運命の花嫁を巡る恋の物語

高麗時代の英雄だったキム･シン(コン･ユ)は、若き王の嫉妬により逆賊として命を落とし、神の力によって不滅の命を生きる“トッケビ”となってしまう。それから900年以上の時を経て、女子高生ウンタク(キム･ゴウン)と出会うシン。ウンタクはシンがトッケビであることを見破り、自分こそがトッケビを永遠の命から解き放つことができる“トッケビの花嫁”だと主張する。

そんな中、シンの家臣の子孫であるユ・ドクファ(ユク・ソンジェ)が勝手にシンの家を死神(イ・ドンウク)に貸し出し、男二人の奇妙な同居生活が始まる。そして、母を亡くし意地の悪い親戚から厄介者扱いをされたウンタクもそこへ転がり込み、さらに賑やかになるシンの家。最初は“トッケビの花嫁”だと言うウンタクの主張に半信半疑だったシンも、天真爛漫な彼女と過ごすうちに心が揺らぎ始める。

さらに、同居人である死神も、ウンタクのバイト先のチキン店の社長・サニー(ユ・インナ)に恋をし、シン、ウンタク、死神、サニーの4人を取り巻く恋と数奇な運命の歯車が動き始めるのだった――。

■カリスマ俳優コン・ユと“視聴率の女王”キム・ウンスクによる奇跡のタッグ

“トッケビ”ことシンを演じるコン・ユは、「コーヒープリンス1号店」の出演で人気を得ると、その後も「ビッグ～愛は奇跡＜ミラクル＞～」など数々の作品で主演を務めてきたカリスマ俳優。2021年に配信され世界的ブームを巻き起こしたサバイバルドラマ「イカゲーム」にも、主人公と対峙する“謎のめんこ男”として特別出演している。

そんな彼に熱烈なラブコールを送ったのは、韓国ドラマ「太陽の末裔 Love Under The Sun」などのヒット作を手掛け、“視聴率の女王”といわれる脚本家キム・ウンスクだ。5年もの間ラブコールを送り続け、ようやく実現した奇跡のタッグは、2016年の放送開始当初から大きな話題となり、最高視聴率20％を超える大ヒット作となった。この社会現象とも言える人気を受けて、第53回百想芸術大賞では、キム・ウンスクが大賞を、コン・ユが最優秀演技賞を受賞している。

本作の魅力と言えば、丁寧に描かれるシンとウンタクの純粋な関係性。屈託のない笑顔と真っ直ぐでひたむきなウンタクの思いが、戸惑うシンの心を惹きつけていき、孤独だった互いの心を穏やかな愛で満たしていく様子は、多くの視聴者の間で感動を呼んだ。またコン・ユやイ・ドンウク、ユク・ソンジェといったキャスト陣が“イケメン揃い”である点も、本作の魅力ポイントになっている。

■シンと死神によるコミカルな掛け合いと奇妙な友情も見どころ

さらに物語を面白くしているのが、イ・ドンウク演じる死神の存在だ。名前もなく携帯もない死神の前途多難な恋模様に加え、シンと死神がコミカルな掛け合いで互いに足を引っ張りながらも次第に相手の一番の理解者となっていくという、奇妙な友情も見どころの1つと言える。

12月20日(水)朝10時より放送される第1話では、高麗の世で武神と呼ばれながらも謀反の罪で処刑されてしまうキム・シンが描かれる。神の力で“トッケビ”としてよみがえり、不滅の命を生きることとなったシンは、それ以来、不滅の命から自分を解放してくれる“トッケビの花嫁”を探して世界中をさまよっていた。

そして20年ぶりに韓国に戻ってきたシンは、ある雪の夜、ひき逃げされた妊婦を助ける。その妊婦はやがて女の子を出産し、ウンタクと名付けるのだが、幽霊たちは彼女のことを“トッケビの花嫁”と呼ぶのだった――。