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8月30日より衛星劇場で放送開始となった韓国ドラマ「今、別れの途中です」(毎週水曜夜11:00ほか)は、「ザ・グローリー~輝かしき復讐~」「太陽の末裔 Love Under The Sun」のソン・ヘギョと、「ここに来て抱きしめて」「ボーンアゲイン~運命のトライアングル」「九尾の狐とキケンな同居」のチャン・ギヨンによる“大人の上質なメロドラマ”だ。この記事では本作の見どころについて考察していく。(以下、序盤のネタバレを含みます)。
■今だけを楽しむワンナイトラブを繰り返すヨンウンが、愛に目覚め成長する物語
ヨンウン(ソン・ヘギョ)は、大手アパレル会社「THE ONE」の看板ブランド「ソーノ」のデザインチーム長。彼女は10年前、留学先のパリで知り合った韓国人男性と恋に落ち、幸せな日々を過ごしていたが、ある日突然、彼が音信不通になって終わりを迎えた過去が…。それ以来、「男や愛は信じない」と、恋に本気になるのをやめて、名前も連絡先も告げないワンナイトラブを楽しんでいた。
そんな彼女が、カメラマンのジェグク(チャン・ギヨン)と出会い、関係を深めていく中で、本気で人を愛する事に再び目覚め、女性として、人として、そして仕事人としても成長していく。
■身代わりで行った見合いの場での出会い
ヨンウンとジェグクとの出会いは、彼女の親友で「THE ONE」の理事・チスク(チェ・ヒソ)に懇願されて身代わりとして行った見合いの席。ジェグクも友人との食事のつもりでやって来て、テーブルについた時に見合いだと気づいたのだった。彼も恋愛や結婚によって縛られる事は好まない男性だった。
ヨンウンは少し遅れてやって来た後、チスクとして挨拶もそこそこに、彼には一切関心を払わず、「ここに来てなければ、仕事している時間なので」と、電話で部下に指示を出しながら、豪華な料理をガツガツ口に運んだ。
実は、2人の出会いはこれが初めてではない。昨夜、彼らはワンナイトラブを楽しんだ仲だった。だが、初対面のように振舞うヨンウンに、彼は「既に会っていたかも」と、彼女の態度の真意を探るが、「味気無い出会いなんて無意味」とあしらわれてしまう。そして、「今後会う事は無い」と言い残して彼女は去っていく。
が、彼と別れた直後、仕事上のトラブルが発覚し、急遽カメラマンが必要に。ヨンウンは、ジェグクがファッション関係のカメラマンだと自己紹介していたのを思い出し、彼に撮影を依頼する。「良い経験になる」「プロとの仕事はやりがいがある」など、上から目線でジェグクにオファー。翌朝、現場に現れた彼は的確なディレクションをして経験値の高さを感じさせた。そして、斬新な構図の写真は、ヨンウンを含むその場に居たスタッフ全員を魅了し、ただのカメラマンではない、と感じさせた。
“今後会う事は無い”はずだった2人は、これをきっかけに接近。そして、彼らにはこの時点では本人たちもまだ気づいていない運命的な繋がりがあり、それが2人の恋心にさらに火を点ける反面、大きな障害にもなっていく…。
■ソン・ヘギョ「ヨンウンに学ぶ事が多かった」
ヘギョは、演じたヨンウンについて「仕事に情熱的で、自分に与えられた仕事に力を注ぐ人物。プロ意識を保ちながら、私情に振り回されずに自由に人生を生きようとした彼女に、再び愛が訪れます。そんな中でも、賢明な判断を下し、前向きに考えるキャラクターです」と説明し、「演じながらヨンウンに学ぶ事が多かった」と語っている。
ストーリー序盤のヨンウンは、仕事はデキるが思いやりが感じられず、余裕も無くて、正直あまり好感が持てなかった。だが、彼女の過去を知ると、そうなるしか無かったのだと理解できた。また、ジェグクとの関係が深まるにつれ、表情も格段に柔らかくなる。そんな変化にも注目してほしい。
また、ギヨンはジェグクについて、「プライベートはもちろん、仕事にも情熱と自信が溢れています。恋人の前でもクールで、大人っぽい事が多い」と話し、「今まで僕が演じてきたキャラクターとは全く違うので、とても悩みながら演じました」と、打ち明けていた。
■チャン・ギヨン、憧れの大先輩・ソン・ヘギョと初共演
ヘギョとギヨンは、今回が初共演。実際の年齢差は11歳で、俳優としてのキャリアも彼女の方が格段に大先輩だ。彼が物心ついた頃には既に大スターだったヘギョとの共演は、「まだまだ先の目標だった」と言うギヨン。それが思ったより早く実現して、隣に彼女が居る事が不思議で、「上手くやらなくちゃ」という想いでいっぱいだったそう。そして、「僕と先輩が並んで立っている姿が、“先輩と後輩”ではなく、“ヨンウンとジェグク”として映るように」と演じたとの事。
ヘギョは、ギヨンについて「ギヨンは純粋で明るくて元気な子。彼は、質問や助けが必要な時に素直に口にするので、私も手助けできました。どこに行っても愛される人だと思います」と言い、良い関係を築いた様子。ギヨンは、この作品を撮り終えた後に兵役に就いたのだが、ヘギョはその勤務地にも面会に行っている。
■人々のあらゆる“別れ”を描く
本作は、監督のイ・キルボク氏が「主演の2人だけでなく、多様な年齢層の人々が出会って愛を分かち合う。20代、30代だけでなく、両親世代のメロもある作品です。そんな、よりリアルなメロドラマを盛り込もうと努力した」と語るように、ヨンウンの親友のチスクとPR会社の社長でジェグクの友人のドフン、同じくヨンウンの親友で元モデルのミスクと夫、そして、ヨンウンの両親など、様々なカップルの変化していく関係性も見どころだ。
これらのカップルも、形は違えど、「別れの途中」だ。人は出会った以上、必ずいつか別れが来る。その別れの瞬間に、後悔や未練が残らないように、ヨンウンとジェグクも含めて、彼らはどう向き合っていくのか。そして、恋愛だけでなく、友達との別れ、家族との別れなど、あらゆる“別れ”に彼らは向き合っていく。視聴者は自分が経験した別れを思い出したり、「自分だったら…」と想像したり、とストーリーに没入できるはずだ。
そして、本作は「お仕事ドラマ」の側面もある。単に舞台がアパレル会社というのではなく、社内のブランド同士の争いや、デパートにおける国内ブランド軽視との戦いなどリアルな事情も描かれる。また、洋服を売るためにどれだけの人が関わり、どんな過程を踏んでいくのかも見え、ファッション業界に興味がある視聴者も楽しめるはずだ。回ごとに冒頭に登場するココ・シャネルやポール・スミス、アメリカ版「VOGUE」の編集長・アナ・ウィンターなどの一流デザイナーやファッション関係者の「名言」も楽しみの1つとなるだろう。
このように様々な要素が詰まった本作は、どんな人でも刺さるポイントが必ずあるはず。そして、ストーリーが進むにつれて没入度が高まり、胸キュンしたり涙したりと、全16回を見終えた後、自分と人との関係、そして“今”を大切に生きようと思えるドラマだ。
◆文=鳥居美保/構成=ザテレビジョンドラマ部

(出典 news.nicovideo.jp)
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