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韓国の人気俳優ナム・ジュヒョクが初めて本格アクションに挑んだ主演ドラマ「ヴィジランテ」の第5、6話が11月22日に配信された。法に代わって悪人たちに死の制裁を加える“ヴィジランテ(自警団)”の活動にのめり込んでいくキム・ジヨン(ジュヒョク)。警察側の人間チョ・ホン(ユ・ジテ)と血まみれで対峙(たいじ)するシーンが、見る者の度肝を抜いた。(以下、ネタバレがあります)
■ジヨンのもう一つの顔 “ヴィジランテ”が英雄に
ドラマ「ヴィジランテ」は、韓国の人気ウェブ漫画を原作に、表向きは善良な学生ジヨンが、夜な夜な街に出ては法の網をかいくぐる悪人たちを成敗していくアクションスリラー。2023年3月から兵役に就いているジュヒョクの入隊前最後の作品としても注目を集めている。
幼い頃、街のごろつきに母親を殺されたことをきっかけに、異常な正義感を持つに至ったジヨン。昼間は警察大学の優等生だが、夜になると十分な刑罰を受けることなく社会復帰した悪人たちに死の制裁を加えていく。テレビ記者チェ・ミリョ(キム・ソジン)がその活動を“ヴィジランテ”と名付けて英雄的に報道したことをきっかけに、ジヨンの活動は人々の支持を集めるようになっていた。
■渾身の問い掛け「そいつを殺すのは間違った行為ですか?」
第5、6話では、そんなジヨンを取り巻く人間関係に変化が起こるさまが描かれた。財閥の副社長でヴィジランテのファンだというチョ・ガンオク(イ・ジュニョク)がジヨンに接近。一方、ジヨンは社会に影響力を持つミリョに関心を持ち始めていた。
そんな中、ヴィジランテ事件を担当する刑事・ホンは、着々とジヨンに迫っていた。刑事の勘でジヨンがヴィジランテだと早い時期に確信したらしいホン。第4話でもジヨンの前に現れ「もうやめろ。これは忠告だ」と意味深な言葉を投げ掛けたが、5話ではさらに大胆にジヨンに近づき、対峙した。
夜の闇に紛れて歩くジヨンを呼び止め、「君が立派でも、制御できなければただの凶器だ」と警告するホン。ジヨンは、ホンを鋭く見つめながら「他人の人生を壊し、刑を受けても悔い改めず、過ちを繰り返す人間がいるとします。そいつを殺すのは間違った行為ですか?」と、ずばり問い掛けた。「二十五、二十一」(2022年)では父の会社の倒産ですべてを失った青年イジンを演じ、悲しみをたたえた瞳が印象的だった“目で訴える俳優”ジュヒョクが今作では、怒りと過剰な正義感に燃えるジヨンを強烈な目力で演じている。
同じ警察側の人間でも、立場の違う2人が分かり合うことは難しい。ジヨンがホンに殴りかかったのをきっかけに、2人は激しい死闘を繰り広げた。
■20kg増量のジテ×初アクションのジュヒョクの“死闘”
188cmの長身に加え、20kg増量の肉体改造で大幅にマッスル化したユ・ジテが重たいパンチをジヨンに何発も食らわせるさまは壮絶の一言。だが、今作が本格アクション初挑戦のジュヒョクも負けてはいない。187cmの体躯を躍動させ、殴られても蹴られても投げ飛ばされても血だらけになって必死にホンに食らいつく。約10分間にわたって繰り広げられる緊張感あふれる対話と壮絶なアクションからは、この作品に懸けるジュヒョクとジテの並々ならぬ思いが伝わってくる。
11月29日(水)には、いよいよ第7話と最終話(第8話)が配信される。ヴィジランテとして人々にもてはやされ過ぎたジヨンにはどんな運命が待っているのか、そしてホンとの対立の行く末は…。殺伐としたシーンが続く中、突き抜けたキャラクターと“推し”ヴィジランテへのオタク的言動で視聴者に癒やしを与えるナイスキャラ・ガンオクの活躍ぶりも気になるところ。ジヨンを通して描かれる「正義とは?」の答えを最後まで見届けたい。
「ヴィジランテ」は、ディズニープラス スターで独占配信中(全8話/毎週水曜2話ずつ配信)。
◆文=ザテレビジョンドラマ部

(出典 news.nicovideo.jp)
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