釜山国際映画祭(プサンこくさいえいがさい)とは、1996年に創設され、大韓民国の釜山広域市で毎年10月に開かれる国際映画祭。 アジアの新人監督作品を中心に扱う国際映画製作者連盟 (FIAPF) 公認のスペシャライズド長編映画祭 (Competitive specialized feature film…
4キロバイト (478 語) - 2023年10月6日 (金) 20:37



(出典 www.cinemacafe.net)


釜山国際映画祭では、毎年たくさんの才能ある俳優や監督が集まるので興味津々です。このトークイベントの内容が気になる!

10月4日より開催されている釜山国際映画祭は、人気の高い作品は例年以上にチケットが入手しづらいなど、大きな盛り上がりを見せている。特に盛り上がりを見せた作品のオープントークをはじめ、イベントの模様をお届けしたい。


■チャン・ゴンジェ監督が生電話!『韓国が嫌いで』上映後トークショー

今年の開幕作『韓国が嫌いで』。チケットは連日完売、キャンセルもなかなか出ないなど特に高い人気を集めている。2015年に発表された同名の小説を原作にした本作は、現代の韓国社会を舞台に生きづらさを抱えた女性の姿を活写している。

最終上映となった10月7日、早朝の上映にもかかわらず満席のお客さんに、登壇したチャン・ゴンジェ監督は「“土曜日の朝9時なんて起きられるかな?起きるのは12時にしようかな?”なんて悩む方も多かったのではないでしょうか。もしかしたら犬のようにして走ってきてくださったのでしょうか?映画を見終えてからまた寝てください!」と、観客心理を代弁しながら冗談交じりに喜びを語った。

「若い世代の空気と情緒を捉え、素朴だが激しい青春の記録」「幸福に関する切実な問いを投げかけている」と、現地マスコミから称賛を浴びている本作。チャン・ゴンジェ監督は、「韓国社会がどれほど大変なところなのかに集中するよりは、実はケナがなぜそのような選択をするのか、また周りに様々な意見を持っている人たち、ケナが移動しながら会う多様な韓国人たちと他の人種と国家の人たちに会う話をしてみたかったんです」と、社会的イシューよりはある女性の生き方にフォーカスしたことを明かす。

そして終盤、今年は体調不良で来られなかった、主役のケナを演じたコ・アソンへ電話をかけることに。「観客の皆さん、私の声が聞こえていますか?本当に参加したかったので、こうしてご挨拶できて嬉しいです」というスマホ越しの第一声に、温かく大きな拍手が送られた。続けて、自身の演じたケナについて、また撮影の思い出などを振り返った。

「夏に撮影を始めて、3週間撮影して、一旦休憩。冬からまた撮影を再開してまた休憩して、ニュージーランドで最後の撮影をしました。実際の旅行のようだったことを覚えています。約3年ほど一生懸命準備して撮った映画で、『韓国が嫌いだから』という独特のタイトルの意味合いが、毎年違っていたように感じます。 でも、観客の方々が作品をどうご覧になったか、作品の中に何を見つけたかが一番重要です。とても気になりますので、反応は全部探してみますね(会場笑)」

■Netflixで公開中『バレリーナ』チームが登場!イ・チュンヒョン監督はアクションにこだわり

10月6日よりNetflixにて配信中の映画『バレリーナ』出演陣がオープントークに登場した。親友の突然の死に直面し、絶望の中で彼女の復讐を誓う女性を描くノワール劇だ。

イ・チュンヒョン監督が「バレエのように美しい復讐を描きたかった」と明かしたように、本作は優雅なアクションシーン、あるいは激しいバレエのパフォーマンスを彷彿とさせるようなアクションが特徴的だ。親友の復讐に燃える女性オクジュを演じたチョン・ジョンソは語る。

「アクションシーンに込めたのは、殺された親友の悲しみです。彼女を失ったこと、私が彼女を恋しく思うこと、そしてこれが私にできる唯一の行為だという怒りを存分に加えながら動いたと思います。この映画は単なるスカッとするアクションではなく、物語の展開につれてオクジュが身体で感じた感情を実際に表すようなアクションでした」。

「マスクガール」など、スマッシュヒットを飛ばす女性キャラクターの復讐劇が最近は増えている。『バレリーナ』もその一本となるだろう。

■大ヒットリメイク映画の続編がついにベールを脱ぐ!『毒戦2』監督&キャストが登壇

Netflixにて11月17日(金)から独占配信される『毒戦 BELIEVER 2』。オープントークにはペク・ジョンヨル監督をはじめ、麻薬捜査の鬼刑事ウォノを演じたチョ・ジヌン、奇天烈な牧師ブライアン役のチャ・スンウォンといった前作のキャスト陣と、新たに加わったハン・ヒョジュ、オ・スンフンが一緒に参加した。

風変わりなラブストーリー『ビューティー・インサイド』(15)を監督し鮮烈な長編デビューを果たしたペク・ジョンヨル監督は、韓国で500万人以上に愛された前作の新たな物語を手がけたことについて、「この映画は非常に珍しい構造をしています。続編ということで全く初めての物語ではなく、裏話や前日譚ではなく、途中からパズルのピースを作る作業なので非常に珍しい試みであり、面白かったです。『毒戦 BELIEVER』はとても強烈でプリミティブだったと思いますが、それをどう引き継いでいくか。俳優の感情をどう作品に取り入れるか。そこが演出の重要なポイントだったと思います」と明かす。

本作で特に注目を集めているのが、歴代級の変身を遂げたハン・ヒョジュだ。物語の端緒、麻薬組織の姿なき帝王イ先生を守るクンカルとして登場する。ペク監督とは『ビューティー・インサイド』からの好タッグだ。

「クンカルは、イ先生を守ろうとする人。前作のキム・ジュヒョクさんとチン・ソヨンさんを合わせたようなキャラクターだと思います。人気の高い『毒戦 BELIEVER』の名声を貶めてしまわないようしっかり準備しないといけないと思ったので、とても大きな挑戦だったと思います。自分が持っていない新しい部分を作って見せようとビジュアル的には全く違う見た目にしようと決めて、義歯を作り、体を絞って腹部の筋肉を見せられるよう頑張りました。内面としては、一見悪役であっても頭脳明晰さが感じられる悪役にしたかったので、ビハインドストーリーを作り演じました」

そんなハン・ヒョジュに、チョ・ジュヌンも「短いストーリーながらクンカルというキャラクターは、ハン・ヒョジュさんを本当に悩ませていたよ」と、労いとともに完成度に称賛を送る。全世界公開が実に楽しみだ。

■新たなダークスリラー「ヴィジランテ」チームがオープントークに登場!

11月8日(水)よりDisney+で全世界公開されるドラマ「ヴィジランテ」。幼い頃に母親を殴り殺されてしまったジヨンが、十分な裁きを受けないまま出所した犯人を恨み続けたのち、犯罪者をターゲットに復讐していく“ヴィジランテ(自警団)”となるダークスリラー。同名ウェブトゥーンの実写ドラマ化だ。

現在兵役義務で入隊中の主演ナム・ジュヒョクに代わり、オープントークにはチェ・ジョンヨル監督と出演陣が登場した。実力派俳優ユ・ジテ、ジヨンに“ヴィジランテ”の呼び名をつけた財閥の副社長ガンオク役のイ・ジュニョク、ジヨンの行動をスクープネタとして追うTVマンのチェ・ミリョに扮するキム・ソジンが登壇した。

ユ・ジテは「漫画よりも漫画的なキャラクターをどうリアルに描くかを考え、少し筋肉質な20kgの増量をしました。プレッシャーを感じましたが、きっと良い内容になるだろうと確信していたので、撮影は楽しかったです」

キム・ソジンは自身の役柄について「チェ・ミリョは、自分の考えをとてもオープンに自信を持って表現する人。大胆で、どんな状況にも簡単に屈服しません。それこそが彼女の生存方法であると同時に憐憫を誘う面でもあると感じました。ミリョの人生の背景を深く考えようと努力もあったと思います、そして正真正銘のジャーナリスト。自分が目指していたものを諦めずに粘り強く行動する強い意志に少し焦点を当てようとしたと思います」。

■映画を観るという体験。ホン・サンス監督『IN WATER』は「顔を水の中につけている印象の映画」

済州島を舞台に、短編映画の撮影に集まった3人の男女をめぐるホン・サンス監督最新作『水の中』。シーンのほとんどがアウト・オブ・フォーカスで、にじんだような画面が観客の意表を突く。

ハ・ソングクは、近年では頻繁にホン・サンス映画に登場する、ホン・サンス組のエースだ。「私たちは映画チーム全員が実際に滞在したのと同じ部屋で撮影しました。ホン・サンス監督のこれまでの作品の場合は、ロケ地が決まっていたり、別の場所に行って撮影したりした感じでしたが、済州島の実際の宿として使っていた場所で撮影しました。ですので、映画は少し違ったものになったと思います」

初めてホン・サンス監督と縁を結んだキム・スンユンは「一緒に遊びながら撮影をしたようでした」と、夢のような時間を振り返る。「監督から“私はもう映画を撮り終えて全部完成させましたけど、皆さんはもっと遊びたいですか?” と言われ、いえいいえみんな一緒に!と早くクランクアップしたような記憶があります。美味しいものをたくさん食べました」。

2人だけで観客への挨拶に立つハ・ソングクとキム・スンユンに、ホン・サンス監督は「頑張ってきて」と軽妙なエールをくれたそうだ。ハ・ソングクの声真似も相まって、BIFFになかなか姿を現さないホン・サンス本人が来てくれたような近さも感じられてうれしい時間となった。

取材・文/荒井 南


オープントークに登場した『韓国が嫌いで』出演者たち/[c]BIFF


(出典 news.nicovideo.jp)