ホラーと密接に関連している。あえて分けて呼ぶ場合は、ゾンビやオカルトなど超自然的要素を扱うものをホラー映画として狭義に括り、現実世界の殺人鬼や犯罪者を描くものをサスペンス映画、スリラー映画と呼ぶ場合も多いが、厳密な定義はない。 また、スプラッター映画
44キロバイト (5,179 語) - 2023年9月24日 (日) 17:04



(出典 eiga.com)


「オクス駅お化け」は他のJホラー映画とは一線を画す存在感があります。グロテスクな描写や血が飛び散るシーンはほとんどなく、恐怖は実際の都市伝説のような不可解さから生まれています。ホラー映画が好きな方は必見です!

梨泰院や明洞、江南など、ソウル有数の繁華街から程近い場所に実在する地下鉄の駅「オクス駅」。その場所にまつわる都市伝説を描き、2011年に発表されるや1億回を超える閲覧数を記録した伝説のホラーウェブトゥーンを実写映画化した『オクス駅お化け』が、いよいよ10月6日(金)より公開される。


“Jホラーの生みの親”とも称される高橋洋を筆頭に、日韓のクリエイターたちがコラボレーションを果たした本作。先日行われたMOVIE WALKER PRESS試写会に来場した映画ファンからも、「日本のホラー映画と韓国のホラー映画の融合ということで楽しみにしていました」(20代・男性)や「日本の脚本、韓国の映像表現のハイブリッドに期待があった」(40代・女性)といった声が寄せられるなど注目が集まっている本作。

そこで本稿では、試写会の来場者に実施したアンケートに寄せられた感想コメントを紹介しながら、本作の注目ポイントを紐解いていく。ひと足早く本作を目撃した観客たちは、いったいどんな恐怖を味わったのだろうか…。

■日韓ホラークリエイターが集結!本格“Jホラー”が韓国から襲来

『リング』(98)で脚本を務め、「呪怨」シリーズの立ち上げ時より監修を務めるなど、1990年代後半から2000年代にかけて隆盛を極めた“Jホラー”を牽引してきた高橋が脚本を担当。韓国ホラーの傑作『アパートメント』(06)を手掛けたイ・ソヨンが共同脚本を務め、さらに脚本協力として『ノロイ』(05)や『貞子vs伽椰子』(16)の白石晃士が参加。そしてメガホンをとったのは、『人形霊』(05)などで知られるチョン・ヨンギ監督だ。

まさに日韓ホラーの精鋭たちが勢ぞろいした作品とあって、試写会に来場した観客のなかにはホラー映画ファンや韓国映画ファンはもちろんのこと、スタッフ陣の名前を見て本作に興味を持ったという人も多数見受けられた。そんな観客の多くが、本作からとめどなくあふれる“Jホラーらしさ”を感じ取ったようだ。

「オクス駅の奥の洞窟が、昔のJホラーを思い出させました」(30代・女性)

「日本のホラー映画の演出に近い」(50歳・男性)

「ジャパニーズホラーの良い部分が、韓流映画の世界と融合した作品」(40代・男性)

しかも「日本的な井戸ホラーと韓国の復讐劇を描いていて良かった」(20代・男性)というコメントが示すように、劇中にはJホラーを象徴するモチーフといって過言ない“井戸”が登場し、物語のカギを握る。ほかにも呪いが人から人へと伝播していくなど、高橋が手掛けた「リング」シリーズを彷彿とさせる展開が待ち受けているのも見逃せない。

「シン・ソユルさんの演技や劇中に井戸が出てきたりと、『リング』をイメージしてるのかなと思いました』 (20代・男性)

「井戸が出てきたりして日本のホラーっぽい演出がいっぱいあったのが印象に残りました」(20代・男性)

「やっぱり井戸なんですね笑 『リング』らしいこわさがよく出ていた(30代・女性)

驚くべきは、この日来場していた観客の約8割が『リング』を鑑賞したことがあると回答していたことだ。公開から25年が経過し、「生まれる前に公開された」という若い映画ファンも少なくない『リング』だが、このアンケート結果からは、幅広い世代にスタンダードとして根付いていることが窺える。

それだけに、高橋にとってのセルフオマージュともいえるこの“井戸”という要素が、『オクス駅お化け』の恐怖をより駆り立てているのは疑いようがない。どんな場面で登場するのかは、劇場にてご確認いただきたい。

■本物の地下廃駅で撮影!リアルな不気味さに戦慄

アンケートでもっとも多く寄せられていたのは、やはり「怖かった」というホラー映画らしいストレートな感想だ。ここからは本作のストーリーを紹介しながら、観客が特に恐怖を感じたという見どころをネタバレにならないようにいくつかピックアップしていこう。

深夜のオクス駅のホームに現れた不可解な動きをする女性。その姿を目撃した青年に訪れる衝撃的な展開から映画は幕を開ける。駆け出しのウェブニュース記者のナヨン(キム・ボラ)は、取材での失敗を取り返すべく、ボーイフレンドのウウォン(キム・ジェヒョン)を助手にしてオクス駅で起きた人身事故の記事を書いてアクセス数を稼ごうとする。しかし取材を進めていくうちに、被害者以外に「線路に子どもがいた」という奇妙な目撃談が次々とあがり、その真相を追うナヨンとウウォンの周囲でおぞましい怪死が頻発するようになる。

特に多かったのが、「音の使い方が怖かった。地下鉄の駅のシーンはどれも怖かった」(30代・男性)など、駅という日常で誰もが使う身近な場所だからこそ怖いという感想だ。

「廃線の地下鉄のさらに行き止まりに行くシーンが、逃げ場がないところに進んでいくシチュエーションになっていて危機感をあおられました。地下鉄という容易に人が立ち入れない場所×身近な場所の組み合わせがホラーの現場として新しかったです」(40代・女性)

「地下鉄メインのホラーは、ホラー好きでもいままで見た覚えがない」(30代・女性)

「廃駅の地下の恐ろしさが伝わってきた」(50代・女性)

実に観客の半数近くが、劇中の恐怖の舞台となる地下鉄駅のロケーションが印象に残ったと回答している。ちなみに本物のオクス駅の地下にも、20年ほど前に廃止された駅が残っているらしいが、撮影には別の場所にある地下廃駅が使用されている。またプロデューサーのイ・ウンギョンによれば、トイレなどの駅構内での撮影は深夜の時間に行われたとのこと。どんよりとした不気味な雰囲気は、どうやらリアルなものだったようだ。

ほかにも、映画中盤に駅のトイレで起こる出来事や、『呪怨』(03)を彷彿とさせるベッドのシーン、ウウォンが暗闇のなかでスマートフォンのカメラを掲げた際に起こる奇怪な現象に恐怖を感じた人が続出。そしてそれら以上に観客の恐怖を駆り立てたのは、“子どもたち”の存在だ。

「子どもたちの叫び声が電車のブレーキ音に似てて怖かった」(40代・女性)

「たくさんの子どもの悲鳴は心がしめつけられました」(30代・女性)

「子どもの霊に終始驚かされました」(20代・男性)

「(怖いと感じたシーンは)子どもが出てくるシーンすべて」(40代・男性)

一方で、霊的な怖さ以外にも“ヒトコワ”の要素もある本作。とりわけ呪いに直面した登場人物たちの生々しい行動の数々にそこはかとない恐怖を抱いた観客も少なくないようだ。

「(怖いシーンは)たくさんあったので決められない。でもやっぱり人間が怖い」(40代・女性)

「子どもの幽霊が怖かったのですが、平気で人を裏切るということが一番怖かった」(20代・男性)

「お化けよりも人間の嫌な部分の怖さが垣間見えました」(30代・女性)

■怖いだけじゃない!主人公の奮闘に共感の声も「前向きな気持ちになった」

そんななか「怖かった」という感想と並ぶほど多く寄せられていたのが、意外にも「スカッとした」や「前向きな気持ちになった」という声。ホラー映画に似つかわしくないこうした感想は、いったいどこからやってきたのだろうか?

その理由は「現代の若者の姿と重なる点も多かったと思う」(30代・女性)という感想をはじめ、主人公のナヨンが置かれた社会人としての境遇に共感する人が続出したためだ。仕事で思いがけないミスをしてしまったナヨンは、社長からの理不尽な要求に応えるために“バズる”記事を書こうと奔走。それがきっかけで、オクス駅の奥底に潜んだ闇に触れてしまう。

「バズり至上主義のような業界の描き方がリアルで印象に残りました」(50代・男性)

「バズるためになにをやってもいいということに順応していく姿が恐ろしい」(50代・女性)

登場人物たちをメリハリの利いた描写で映しだしていく点は、韓国のクリエイターたちによって昇華されたポイントと言えるだろう。「パワハラ発言をされても前向きにリセットして受け入れる主人公の強さがすばらしい。私ならあんな会社1日でやめます」(30代・女性)というコメントも寄せられており、観客の多くが主人公に寄り添いながら物語を味わっていたことがよくわかる。

さらに「最初はおどおどしていたが、だんだんたくましくなっていくところ」(40代・女性)と、ナヨンの奮闘ぶりに深く共感した観客たちは、皆一様にラストで彼女が取る行動をまるで自分のことのように捉え、痛快に感じていたようだ。

「最後の展開がスカッとしました」(40代・男性)

「最後のシーンは私もそうすると思った」(20代・女性)

「スカッとした。私も同じことをすると思う」(30代・女性)

「あまりいい奴じゃないなと思ったが、最後はかなり共感できた。嫌な奴に報復するのは新しい」(30代・女性)などなど、ほかにも多数、同様の声が寄せられた。

このように意外なところで観客を沸かせた本作は、ほかにも「恐怖だけでなく謎解き要素があってハラハラしました」(40代・女性)と、ミステリーとして楽しむこともできるようだ。

また、「子どもであろうが大人であろうが、人の恨みはそんな簡単にはれたりしない」(30代・女性)や「供養くらいで積年の恨みは晴れない…」(30代・女性)という感想にもあるように、物語が進むにつれて明らかになっていくオクス駅の秘密に「考えさせられた」や「胸を締め付けられた」という声も。高橋洋は脚本を執筆するにあたり、原作にある都市伝説に「戦後日本のおぞましい事件」の要素を加えたことを明かしている。いったいオクス駅にはどんな痛ましい過去があるのだろうか…。

そして「80分にまとまっていて、余計なところを省いて最後はスカッとさせてくれてよかった」(30代・女性)といったように、恐怖やスリル、ドラマ性などのあらゆる要素がギュッと凝縮され、特急電車のように一気に駆け抜けていく不思議な爽快感には、多くの賛辞が寄せられた。

「期待していた以上に怖くておもしろかった」(20代・男性)や「続きが見たい!ぜひ!」(40代・女性) など、日韓クリエイターのコラボレーションによって生み出された本作は、確かに映画ファンの心を掴んでいたようだった。

文/久保田 和馬


『オクス駅お化け』をいち早く目撃した観客たちの、鑑賞後のホンネをお届け!/[c]2023, MYSTERY PICTURES & ZOA FILMS, ALL RIGHTS RESERVED


(出典 news.nicovideo.jp)